漢方の基礎②~胃腸と補気~

今回は胃腸の働きに着目したいと思います

脾:胃と共同して消化し水を吸収し運びます

脾が元気でないと気血がつくられず、余分な水がたまります。

胃は口から取り入れた栄養を下に運び
脾は気血のもとになるものをもちあげる

正常に働かないと

胃が下に運べずげっぷ、悪心、嘔吐など
脾が上に持ち上げられず水がたまり下痢、身体の重だるさ、頭重感、めまいなど

の症状にあらわれます

漢方の基礎②~胃腸と補気~


四君子湯

胃腸の働きをよくして不足した気を補う

人参・甘草・蒼朮・茯苓・生姜・大棗

気を補う基本処方です



六君子湯

気の不足+湿痰(余分な水)
四君子湯+二陳湯(陳皮+半夏)

気が不足している状態に悪心嘔吐下痢など
余分な水による症状があるときに用います

湿痰があると舌に白苔がみられることも特徴です



人参湯

四君子湯の生姜→乾姜(生姜を蒸したもの)
身体をあたためるので冷えを伴う場合に使用


補中益気湯

気の不足による疲労感
下がってきたものを持ち上げる働き→胃下垂、痔、脱肛、子宮の下垂など


十全大補湯

気と血を激しく消耗した状態
四君子湯+四物湯(血の補給の基礎漢方)
術後の回復期など

次回は胃腸と水のお話です


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